・酸素デバイス①
酸素デバイス、いっぱいあります。
鼻カニューレ、酸素マスク、リザーバーマスク、ネーザルハイフロー、、、
みんなちゃんと使えてますか?なんとなく使っていませんか?
そういう方に読んでいただき、明日から使っていけるように解説していきます。

それでは、いってみよー!
まずは鼻カニューレから!
・鼻カニューレ
1-4L/minで使用、安価、圧迫感なし
酸素濃度:1L/min:24% 2L/min:28% 3L/min:32% 4L/min:36%
注意→患者の息を大きく吸っていたら吸入酸素濃度が下がる。

吸入酸素濃度ってどういうことや?
と、なっているそこのあなた!説明しよう
酸素1L/minを鼻カニューレで流しているとする。でも患者さんが早く大きく息を吸ったらどうなる?
そう!せっかく酸素を流しているのに鼻カニューレの隙間から大気中の空気を吸ってしまうんだ!
大気中の酸素濃度はもちろん21%、ということは1L/minで酸素濃度:24%くらいだよ、といいつつも患者さんの息の吸い方で酸素濃度は薄まったり、濃くなったりする。

患者さんの吸う勢いでも変わることを抑えておこう!
次は酸素マスク!
・酸素マスク
5-8L/minで使用、鼻カニューレに比べて圧迫感がある。
酸素濃度:5L/min:40-50% 6L/min:45-55% 7L/min:45-55% 8L/min:50-60%
注意→絶対5L/min以上で使用する。8L/min以上流しても酸素濃度は60%程度が限界!

なぜ5L/min未満で使ってはいけないのか!
解説するよ!
酸素マスクを着けている場合、患者の吐いた息はどうなるか?
そう!酸素マスク内に溜まります。そこで、5L/min以上酸素を流すことでマスク内の呼気をウォッシュアウトするぞキャンペーンをするわけです。
ウォッシュアウト出来ていない場合、患者が吐いた息をもう一度吸い込む(これを「再呼吸」と言います)。もちろん吐いた息には二酸化炭素(CO2)が多く含まれるので、もう一度吸ってしまうと体内のCO2が増えていくことになります。

なんとなく使うのと、これを理解して使っているかで大きな違いがあるはず!
明日から酸素流量や医師の指示なども意識して確認してみよう!
今日はいったん、これでおしまい。
次の投稿ではリザーバーマスク、ネーザルハイフローについてまとめます。お楽しみに!

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