番外編 臨床工学技士って?

番外編

臨床工学技士ってなーにー!?

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みなさん臨床工学技士って知ってますか??

知ってる人は絶対医療者です。

逆に医療者以外、臨床工学技士なんて職業ほぼ知られていません。

しかし臨床工学技士は今の医療の大事な部分を支えてると言っても過言ではありません。

医療には興味がある。でも医者にはなれない。パソコンや機械なんかは苦手じゃない。国家資格の安定が欲しい。そんな気持ちがある方に、臨床工学技士は向いていると思います。

ぜひ、学生や上記に当てはまる方にこの記事を見てもらい、少しでも目指す方が増えたら嬉しいです。

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臨床工学技士について解説していくよ!

とはいえ、上で述べたように臨床工学技士はとてもマイナーな職業です。

医療ドラマでも看護師は必須ですし、アンサングシンデレラでは石川さとみさんが薬剤師を、ラジエーションハウスでは窪田正孝さんが診療放射線技師を演じています。

しかし臨床工学技士はドラマや漫画の主役になることもなく、普通に生活してたら中々知られることはありません。

ですが…最近ドラマに出てました!

そう、TOKYO MER~走る緊急救命室~に出演していた、俳優でM!LKの佐野勇斗さんが「ME(Medical Engineer)」でした。

正式にはCE(Clinical Engineer:以下CE)と言います。

CEが何をしているかを大雑把に言うと、病院内の医療機器を取り扱い、治療の手助けをする職種です。

CEは専門学校で3年制、大学で4年制、工学or医学系の大学や専門学校で卒業した人は1年制など、様々なコースで国家試験を受ける資格が得られます。

仕事内容は病院の規模によりますが大体以下の通りかと思います。

  • 透析
  • カテーテル治療
  • 人工心肺
  • 手術室
  • 内視鏡
  • 集中治療
  • 医療機器保守
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1つずつどんな業務か解説していきます!

透析

透析とは腎代替療法と言って、腎臓は主に体内の毒素と余分な水分を尿として排泄していますが、その腎臓が働けなくなった場合に「注射針を介して血液を出し、毒素と水分を抜いて体内に戻す」というものです。

CEは透析装置が安全に使用出来るかを毎日確認したり、実際に患者さんに針を刺す事も行います。また定期的に患者さんの採血データを診て効率良く透析を行えているかチェックなどを行います。

CEの業務の中でも1番患者と接することが多いのが透析業務だと思います。

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患者さんは毎回同じ人が来るのでお話好きな人は向いています!話が苦手な人でも、長く続ければ信頼関係は得られるので大丈夫です!

カテーテル治療

カテーテル治療は大きく2つに分かれます。

1つ目が体・心血管インターベーションといい、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が狭くなった患者さんに対して、カテーテルを用いて冠動脈の中を広げる治療があり、CEは心電図の記録や観察、治療対象の血管の中を診る機械「IVUS(血管内超音波)」「OCT(光干渉断層撮影)」の操作、治療のための機器・物品を扱います。

病院によっては医者の隣に立って、カテーテル操作のサポートをする施設もあります。

2つ目は不整脈を止めるカテーテルアブレーション治療のサポートです。こちらも心電図の記録や観察から不整脈を誘発し、不整脈を起こしている部分を特定した部分を医師が焼き切ることで不整脈を止めます。

また、アブレーション以外にも徐脈や頻脈を起こす患者さんに対してはペースメーカーを留置しますが、それのペースメーカーを操作を行えるプログラマという機械を操作するのもCEの役割です。

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急性心筋梗塞での緊急カテーテル治療などもあり、文字通り患者の命を救う、その手助けを出来る業務になります!

人工心肺

心臓外科では心臓や心臓周囲の血管を修復するために心臓を一時的に止めます。その間、「心臓」と「肺」の役割を機械で行う。それが「人工心肺」で手術CEが操作しています。

言葉ではイメージが沸きにくいかもしれませんが、体の血管からポンプとチューブを用いて血液を出して、呼吸の役割をする人工肺というもので血液中に酸素を取り込み、血液を体に返す。というものです。

現在は心筋梗塞や弁置換の治療でも心臓外科以外にカテーテルで行う治療が進んできていますが、人工心肺を使った心臓外科でしか出来ない症例があるのは事実です。

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人工心肺はCEの業務の中でも花形と言えますし、携わるには心臓・肺・腎臓・薬剤など様々な知識が必要不可欠で難しくもありますが、その分やりがいを感じられる業務であると言えます。

手術室

手術を行うためには、吸入麻酔を流して呼吸の役割をする麻酔器、心電図や血圧を管理する生体情報モニタ、腹腔鏡手術のための内視鏡装置、脳手術のための顕微鏡、組織を切開する電気メスなどたくさんの医療機器が必要となります。それらの医療機器の準備や操作を行うのもCEの仕事の1つです。

また、「直接介助」といい、今までは看護師のみが行っていた外科医に器具を渡す役割をCEが行っている病院もあります。色んな種類の医療機器が手術に必要となり、その機械に強いCEがその立ち位置に加わったのも理解できます。

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現在はたくさんの医療機器を駆使して手術が行われています。手術が円滑に行われているのもCEの力あってこそなのかもしれません。

内視鏡

消化器系(口から胃や肛門から大腸・小腸など)の検査・治療で行う内視鏡CEは消化器内科の医師の隣に立ち、治療機器や内視鏡スコープのサポート、デバイスの操作を行うのが役割です。

病院によっては10年以上前からCEが携わっているところもありますが、CEの業務でもまだまだ発展途上なところで、ここ数年で内視鏡に携わるCEも増加している様です。

元々サポートは消化器内科医師や看護師が行っていたポジションですが、機械操作に強くCEは入ることで、医師の負担を減らし、看護師がより看護面を強くできたり、より効率的に行えているのはCEの役割あってこそだと思います。

病院によってはまだまだ発展途上、だからこそ難しい課題なども湧いてくる。それをもやりがいと思える、かつカテーテル同様医者のそばで治療に携われる業務の1つです。

集中治療

病院の中でも一番重症な患者さんが入ることになる「ICU(集中治療室)」。そこでは上で説明した腎臓の代わりをする透析装置に加え、気道に管を入れて呼吸の維持を行う人工呼吸器、心臓の機能を補助する補助循環装置、患者さんの身体の機能を可視化する生体情報モニタなど、様々な機械が動いています。そのプロフェッショナルなのがCEになります。

もちろん、活躍するには透析、呼吸、循環、薬剤、モニタなど様々な知識が問われますが、それらが複合して関わりある臓器連関を考えて、医療機器を有効活用して治療を進めます。

もちろんICUには医師、看護師の他、理学療法士や薬剤師、栄養士など色んな職種が1人1人の患者さんのために動いています。多職種との連携も大事にしながら医療機器を効率よく扱う、CEが必要不可欠な業務になります。

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私もICUに携わっていますが、毎日悩むことばかりです。しかし医療機器を患者さんに合わせてどうすればいいかを考え、医師へ相談する。医師も〇〇内科、○○外科と専門が分かれているように、機械に完璧に詳しいわけではなかったりします。そのサポートが出来るのはとてもやりがいを感じます。

医療機器保守

病院内には様々は医療機器があります。血圧計からICU・手術室で使う人工呼吸器など、それらはあくまで機械ですので、メンテナンスが必要となります。

簡単なものであれば故障部分のみ取り寄せて修理することもあれば、機械によって正常に動作するかを点検したり、直せない故障の場合は医療機器メーカーへの橋渡しをしたり。

病院内の機械をパソコンのソフトで管理し、点検スケジュールを把握したりと、医療機器を扱うだけではなく、保守・点検するのもCEの大事な仕事になります。

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病院内の山ほどある医療機器を把握して管理する。時には分解して修理や点検もする、機械が得意な人にはもってこいの業務ですね!

以上、CEの業務の解説でした!

もちろん病院によってどの業務があるかは様々ですし、介入の度合いも様々です。

そしてCEの仕事はあくまで「医師の指示のもと」行われます。しかし医師へ意見してはいけない訳ではありません。多職種と共により良い医療が行えるように医療機器を理解し、扱うのが仕事です。

また現在AIが発達してきており、医療分野でも活用されようとしています。AIに奪われる仕事なども挙げられる中、臨床工学技士はおそらくAIに奪われることはなく、AI搭載の医療機器を駆使してより高度な医療へ高める可能性を持った職業だと思われます。

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社会人を経験してから臨床工学技士になる方も少なくないです。

医療に携わりたいけどと悩んでいる学生さん、社会人の方、もし少しでも臨床工学技士(CE)に興味を持った方は、学校など調べてみてくださいね!

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