・酸素療法
酸素療法…?とりあえずSpO2が下がってるからいけばいいんだよね。
えーっと、Dr指示で1L/minから開始、SpO2上がってこなかったら2L/minにup。
5L/minまで上げたらSpO2:100%!おっけー!

はむ
…ではもったいない!!!
そもそもなぜ酸素投与をしているのか。
なぜ酸素が必要なのか。
SpO2が高ければいいのか。
それを理解している、していないでは大きな違いがあります。

はむ
解説していくよ!
まず人間の機能として全ての臓器に酸素を届ける必要があります。
そして酸素を届ける式は
DO2(酸素運搬量)=CO(心拍出量)×CaO2(酸素含量)…①
CaO2(酸素含量)=13.4×Hb(ヘモグロビン)×SaO2(動脈血酸素飽和度)+0.0031×PaO2(動脈血酸素分圧)…②
CO(心拍出量)=HR(心拍数)×SV(一回拍出量)…③
式①を理解するために③からいきましょう。
式③は、COは心臓が血を1回拍出する量(SV)×1分間の鼓動の回数、すなわち1分間での心臓が送り出す血液の量となります。
式②の前半は、血中のヘモグロビンにどれだけ酸素が結合(飽和)しているか、+以降は血中に溶けている酸素を表しています。
すわなち式①は、酸素と結合しているヘモグロビン(血)を1分間でどれだけ運べるか。を表しています。なのでデリバリーO2、DO2と言われています。

はむ
で?なんだよ?って?

はむ
酸素療法は式②のSaO2を増やすことで、DO2を上げようキャンペーンをしているのさ!!
他にもHRが下がる人にはペースメーカー。
Hbが低い人は輸血。
1回拍出量が低い人には強心薬を。
色んな手段を用いて、DO2を上げて臓器の機能を維持するのが目的なのがわかるね。
今日は基礎の基礎で、酸素療法がどう必要なのか。
絶対に大切な部分を解説しました。
どこの分野にも関わる大事な部分です。

はむ
ぜひ、これだけでも覚えていってね
今日はここまで。また更新するので、よろしくお願いします。

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